安徽省及び合肥市の概要

更新人:事務局(ニューズ)    更新时间:2020-12-10

安徽省及び合肥市の概要

(1)安徽省の地理と沿革

安徽省は、中国の中部地域に位置する内陸省であり、東は江蘇省と浙江省、南は江西省、西は湖北省と河南省、北は山東省に隣接しています。

安徽省は、南部には長江、北部には淮河が流れており、平原、丘陵、低い山地が交互に並ぶ地形で、それぞれ安徽省総面積の31.3%、29.5%、31.2%を占めています。

安徽省は、清の時代(1667年)に設置され、安慶府と徽州府の最初の字を取って安徽と名づけられました。安徽省の略称は「皖」ですが、これは春秋時代(紀元前722年~紀元前481年)に「皖国」があったことからと言われています。

略称の由来から分かるように、安徽省は長い歴史を有しており、歴史的原因と地形、地勢の特徴から、徽州文化、桐城文化、淮河文明という3つの特色ある文化圏を形成しています。また、安徽省は有名人も数多く輩出しました(例えば、三国時代の曹操・周喩、明を建国した朱元璋、ノーベル物理学賞受賞者の楊振寧、前国家主席の胡錦濤、前全人代常務委員長(国会議長)の呉邦国、現国務院総理(首相)の李克強など)。

安徽省には歴史文化旧跡が多く、自然環境にも恵まれ、中国で観光資源を豊富に有する省の一つにもなっています。現在、国指定の5Aの観光景勝地が4ヵ所あり、世界遺産に登録された黄山と中国4大仏教名山の一つである九華山が含まれています。

なお、安徽省の省の木は黄山松、省の花はツツジ、省の鳥はカササギです。

 

安徽省の交通インフラ

安徽省は内陸部に属しながら、北京、上海と南京に繋がる重要な位置にあり、すでに四方を貫く鉄道と高速道路が建設されています。「安徽省の高速道路網計画」によれば、2020年までに省内の高速道路を5,500kmまで延伸する計画となっています。また、「安徽省の内陸河川水運発展計画」によれば、2020年までに1,000㎞の水路を改善し、5ヵ所の国家級港(蕪湖、馬鞍山、安慶、合肥、蚌埠)と8ヵ所の地方級港(銅陵、池州、巣湖、淮南、阜陽、亳州、六安、滁州)、4ヵ所の一般港(淮北、宿州、宣城、黄山)にて安徽省全体の港インフラを完備させ、長江主流の航路に大型船舶が直接航行できるようになるようです。安徽省には、4つの空港(合肥駱崗、黄山、安慶、阜陽)があり、さらに合肥新橋国際空港が新しく建設されました。

(2)安徽省の行政地域

安徽省の総面積は13.94万㎢で、全国総面積の1.4%を占めており、下記16の市によって構成され、合肥市がその省都です。安徽省の2019年度のGDPは3兆7,114億元で前年比7.5%の成長率となり、全国の省の中で第11位となっています。

(3)合肥市の地理と概要

安徽省の省都である合肥市は、紀元前3世紀に秦が合肥県を置いた時から二千数百年の歴史を有しています。合肥市は、有名な三国志のゆかりの地でもあり、合肥の日本語読みは「ごうひ」が一般的ですが、三国志においては「がっぴ」と読まれる傾向もあります。

合肥市は巣湖に臨み、長江河口に広がる長江デルタ地区に位置する沿岸都市に最も近い内陸の省都で、政治、経済、文化、金融およびビジネスの中心として発展してきました。合肥市は、上海までは475㎞離れています。

合肥市は省クラスに準じる行政権限を有しています。その総面積は1.14万㎢で、そのうち中国5大淡水湖の一つである巣湖が800㎢を占めています。市内の行政区画は、4市区(瑶海区、廬陽区、蜀山区、包河区)、4県(長豊県、肥東県、肥西県、蘆江県)、1県級市(巣湖市)から構成されており、合肥市の2019年末現在の戸籍人口は770万人です。合肥市の2019年度のGDPは、9,409億元です。

 

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